グローバル化の弊害を上野東京ラインと絡めて考察する

 

2015年3月14日上野東京ラインが開通した。この開通によって常磐線高崎線宇都宮線などが東海道線と直通することとなった。

これは、宇都宮や高崎から熱海や伊東まで乗り換えなしで行くことも出来、利用者の便は格段にあがったと言える。

上野東京間を並行して走る山手線などの混雑緩和にも多いに寄与している。

 

しかし、その直通運転による弊害も少なからず存在する。

その一つが、ある路線で起きた遅延が他の遠くの路線にまで波及することだ。

 

例えば、2015年6月9日夕方に京浜東北線鶴見駅新子安駅間で起こった遅延は、東海道線を遅延させ、高崎線東北本線まで波及してしまった。

神奈川県で起こった遅延が静岡、東京、埼玉、群馬、栃木、茨城、福島と広範囲にまで波及してしまったのである。

各路線が繋がり、便利になった反面、負の影響がすぐに伝播してしまうのである。

 

 

これは世界中で進むグローバル化と構図が似ている。

世界中でヒト、モノ、金、情報が国家の壁を超え、活発に移動するようになった現代、それによる恩恵は計り知れないが、負の影響がすぐに伝播するという弊害もある。

 

例えば、2008年に米国で大手投資銀行リーマン・ブラザーズが倒産したことに端を発するリーマン・ショック。瞬く間に世界中にその影響が広がり、世界同時不況になってしまった。

また、2014年夏、アフリカ西部・中央部で流行っていたエボラ出血熱の患者数が世界中で激増した。航空機の発達などによってヒトの移動が活発になり世界規模の疫病に発展してしまったのである。

 

以上のようにグローバル化の弊害には負の影響までも広範囲に伝播してしまうという点があるが、これからもグローバル化の流れは止まらないだろう。

なぜなら、弊害を考慮してもグローバル化によるメリットが絶大に大きいと考えられているからである。