TV局が完璧に中立・公平な放送をすることは出来るのだろうか

 

TV局は放送法によって中立公平な立場からの放送をしなければならないと定められている。しかし、完璧な中立・公平な放送というものは出来るものなのだろうか?

 

例えば、ニュース番組において時間が限られている以上、どのニュースを取り上げるのかという選択をしなければならないわけだが、その取捨選択にも恣意性はある。また、ニュースを取り上げる順番にも製作者の意向が少なからず反映されてしまうだろう。

そして民放においては、広告主の不利な放送を出来るのかという点において疑問が残る。

 

そのように考えるとTV局が完璧な中立・公平な放送を行うことはとても困難なことである。それならば、中立な放送をすることを諦め、新聞各紙のように各局がそれぞれ独自色を出して放送を行うというのはどうだろうか。

新聞各紙はそれぞれ独自色がある(朝日はリベラル寄りであり、産経は保守色であり、日経は経済に特化している。)。そのようにTV局も独自色を出せば視聴者は自分に合う局を選択出来るし、少し偏った放送があったとしてもその局の特色を知っていればそこまで問題視をしないだろう。

実際、米国では各局に中立な放送を義務付けていた放送法を改正し、今では各局が独自色を出して運営している。

 

そもそも、放送法が各局に中立な放送を義務付けているのはテレビというメディアが国民に対して特権的な影響力を持っていたからであるが、現在ではその認識は改めなければならないだろう。

TwitterFacebook等のSNSが浸透し、youtube等の動画共有サイトが普及している現在の状況では、誰でも双方向的に情報を発信することが可能であり、テレビの特権的な影響力は弱まってきているからである。

 

以上のことから放送法を改正し、各局に中立な放送を義務付けることはやめるべきだと考える。